[まとめ記事]“大学に行った方がいい”と思う理由を聞きました

インタビューサイト「大学行かなきゃダメですか?(通称:行かダメ)は、「とりあえず」ではなく、「自分で考えて進路を選ぶこと」が何よりも大切だと考えています。

そのために役立つのは先輩である大人たちの考えや経験談だという思いから、様々な分野で活躍する方たちにインタビューを行い、「大学に行った方がいいですか?」と質問してきました。

今回はこれまでのインタビューで、「大学に行くべき」と語ってくれた2人の考えを紹介します。

[1]株式会社前人未到 代表取締役 牛島 悟さん

EQ(心の指数)が高い人なら学歴は関係ないし、大学に行かなくてもいいと思いますが、まだEQが育っていなくて、経済的にも可能なら行った方がいいと思っています。

なぜ大学に行くことでEQが上がるかというと、人として成長できる環境があるからです。

各地域から様々な人が集まるから、価値観が凝り固まっている人でも「もしかしたら、違う考え方もあるのかも」と気づける可能性があります。

大卒、高卒、中卒だったら、大卒が一番仕事を選べると思います。

これは学問に費やした時間ではなく、自分の感情を保ってモチベーションをコントロールする“セルフマネジメント能力”の差だというのが僕の持論です。

結局、大卒というのは「ストレスフルな環境で、色々なことを乗り越えてきた」という経験が評価されているのではないかと。

心を成長させられる環境、コミュニティ格差を解消できる場所として手っ取り早いのが、大学だと思うんです。

もちろん、会社など他のコミュニティで成長できるなら一番いいですが、大学は勉強してお金を払えばその環境を手に入れられるわけで、ある意味、コスパが高いと思います。

中卒、高卒、専門卒に特化した就職支援サービス「サムライキャリア」で、10代、20代と関わっている牛島さん。ご自身も高校を3カ月で中退後、「コンプレックスだらけの自分を変えたい」と大検と大学入試に挑戦し、19歳で法政大学に入学しています。

「学歴によって仕事を選択する際の格差はない。でも、心の成長のために、行けるのなら大学に行くべきだ」というのは、大学入学によって、中学・高校とは全く違うコミュニティを経験したからこそ、たどりついた考えだと思います。

[2]株式会社センシンロボティクス 船津宏樹さん

大学で学んだことと(現在の)仕事は関係ないですが、それでも大学には行った方がいいと考えています。

それは社会人になる前に小さな組織を経験できるからです。

特にやりたいことが見つかっていないから大学に進むという人も多いと思うのですが、高校で経験する集合よりも大きな集団で生活できるので、そこでの経験は高校とは大きな違いがあるというのが理由です。

体育大で教師を目指していたものの、教育実習で自分には向かないと気づき、4年の秋から就職活動を始めたという船津さん。

体育大とは全く無縁のドローンの事業を手がけるベンチャー企業で活躍する今、仕事がとても楽しいと語る、充実した表情が印象的でした。

「いい大学に行けば、いい就職ができるとは思わないし、出身大学と働いてからの充実は関係がない」という考えながら、やりたいことが決まっていない人こそ、大学生活という経験が役に立つと感じた自らの経験を語ってくださいました。

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