インタビューサイト「大学行かなきゃダメですか?(通称:行かダメ)では、色々な分野で活躍中の方に、ご自身の経験とともに「大学って行った方がいいですか?」を聞いてきました。
これまでのインタビューの中から、「大学は行かなくてもいい」「行っても行かなくてもいい」という考えの方の記事を紹介します。
[1]建築士・工務店主宰 山本明香さん
“中高生の時、大学に行かないという選択肢もあると知っていたら、また違った人生もあったと思いますし、その道があることも教えて欲しかった、という気持ちはあります。 ”
“仕事での立ち位置を知り、どんな知識が必要か分かってから大学で学んでも遅くはなかったと思っています ”
山本さんは私立の中高一貫校から大学、大学院に進んだ後、木工の技術を学ぶために職業訓練校へ。
ものづくりの現場で働くようになり、自分が中学、高校の時に信じていた「大学さえ出ていればオールOK」という価値観が崩れ去ったそうです。
[2]ハンドメイド教室主宰 新保緩美さん
やりたいことが決まっているなら大学は必要ないと言い切れます。学びたい時に行けばいい。それこそ40代で行ってもいいと思うんです。
“学歴って何だろう”と考えてみると、勉強をしっかりやってきて知識がいっぱいある人、努力してきた人の目安かなと。決して仕事ができることとイコールではないですし、あっても損はしないけれど、なくてもやっていけるものだと思います。
子どもとの生活を最優先にできる働き方を叶えるため、会社の経理から起業。現在は人気ハンドメイド教室を主宰している新保さん。
就職活動時はいわゆる学歴フィルターも経験したそうですが、今、理想の働き方を実現する上で大切だったのは、学歴ではなかったそうです。
[3]ダイキン工業株式会社 山田香織さん
もし何の条件もなく二者択一なら、私は(大学は)必要ないと思っています。特に知識教育だけを目的にするなら、人の中で揉まれながら、自分を見つめて、自分の道を見つける方が、よほど将来の役に立つのではないかと。
今後はどこの学校で学ぶとか、学歴とかそういうものではなく、“自分が本当に幸せを感じられるのはどんな生き方だろう”という視点で、進む道を選ぶようになっていくのではないかとも思うんです。
医療系国立短大から新卒でダイキン工業株式会社に入社。学歴社会に納得できず、社会人人なってからも学位を取得するなど、学びを続けている山田さん。
“今後は大学をはじめ、学校のあり方も変わっていくのではないか?という問いかけは、コロナを経験した今読むと、とても説得力があります。